いわゆる”老い”である生理的な老化とは異なるものとして、「病的な老化」というものがあります。病気にかかることによって、生理的な老化が進むスピードが速まるということです。
いわゆる”老い”である生理的な老化とは異なるものとして、「病的な老化」というものがあります。病気にかかることによって、生理的な老化が進むスピードが速まるということです。
例えば、糖尿病もその一つ。こんな試験があります。
息を吸ったり吐いたりすると、心臓の脈拍もそれに連動して速くなったり遅くなったりします。このゆらぎは自律神経の働きによるもので、心電図をとると、ゆらぎを測定することができます。自律神経の機能は年をとると落ちていき、ゆらぎの幅が小さくなります。若い人だと8~10%くらいだったのが、ご高齢の方だと2~3%程度にまで落ちてしまうのです。
ところが、糖尿病にかかると、何歳であってもこのような老化に伴う現象が見られるようになります。糖尿病という病的な老化が、生理的な老化を促進させるわけです。ほかにも糖尿病は、手足、脳、心臓などの体中の動脈硬化を促進させます。
これらの病気は、治療することも、予防することも可能です。つまり、病的な老化はほとんどが、「防げる老化」なのです。アンチエイジングがどうのこうのと言う前に、薬の服用と生活習慣の改善によって、病気を食い止めなければなりません。