骨粗鬆症の予防という観点からは、もうひとこと、ぜひ付け加えておきたいことがあります。骨の減少を防ぐためには、若いころに骨の「貯金」をうんと増やしておくことが大変重要だということです。
骨の貯金を増やすには、骨量がピークに達する20歳から30歳前後までに、カルシウムを含む食品を多くとるだけでなく、体重を適度に増やすことが大切です。骨は体重の重みがかかることでも増えていくからです。ところが、今の若い女性はダイエットのせいでしょうか、昔に比べて体重がどんどん減っています。美容上はやせているほうが好ましいのかもしれませんが、骨の健康という面からは、痩せすぎは大きなマイナスです。
若いころの骨の貯金が十分でないと、どうなるでしょうか。女性は更年期になると女性ホルモンの量が急に減ります。この女性ホルモンは骨をまもってくれる役目も果たしているため、更年期をすぎたころから骨の減りかたが急になり、年をとるにつれて骨が脆くなっていきます。そして、転んだ拍子に骨折し、そのまま寝たきりになってしまう人がとっても多いのです。
アンチエイジングなんて、まだ自分には関係ないと思っている20代、30代のみなさんも、骨に関しては、若いうちからの「備え」が、その後の長い人生を大きく左右するということを覚えておいてください。